2016年6月12日日曜日

Unreal Engine 4とUnityの比較 2016/06/12版


「Unreal Engine 4とUnityの比較」ページのアクセス数がすごい多いです。

どっちでやるべきなのか多くの人が興味がありそう、ということで
今の時点でのUE4とUnityの、個人的な感想を書いてみます。

あくまでも個人的な感想です。

どっちも触ったことない人が趣味でやる場合どっち?

仕事で使う場合、仕事で使うエンジンを触るでしょうが
個人で触る場合、どっちがいいのか悩む人も多いでしょう。

企画職やアーティスト職など、非プログラマの場合

UE4の方がいいのではないかと感じてます。
理由としては、UE4はブループリントやマテリアルエディタなどで
ビジュアルスクリプティングが可能ですが、
これは初期学習難度がテキストスクリプティングに比べるとかなり低いためです。

Unityでも、PlayMakerやShaderForgeなどのアセットを購入することで
ビジュアルスクリプティングは可能になりますが、
エディタの出来、組み込みであることの利便性、情報の多さなどから
UE4が有利だと感じています。

プログラマの場合

Unityの方がいいのではないかと感じています。

ブループリントも、C++で組むより楽だと感じる部分もあるのですが、
C#はもっと楽にプログラミングできると、個人的には思います。

C++が大好きで、C++プログラミングがしたくてしょうがないなら、UE4の方が楽かもしれません。


また、もしUE4でやることに決めたのなら
C++部分も覚えることをお勧めします。

がっつりブループリントで組むのは、やめておいた方がいいと思ってます。

ブループリントで組んだ部分は、
単体テストの記述が困難で、リファクタリングは至難の業になります。
ステップ実行によるデバッグも思うようにいきません。

また、ノードにつないでいた線が消えたり、
パラメータがリセットされたりといった
エディタのバグなどに悩まされることも多いです。

色々な比較

モバイルゲームを作る場合どっち?

2Dゲームならばほぼ確実にUnityでしょう。
3DゲームもUI画面が多いならば、Unityが優位です。
UE4のUI作成まわりはとても貧弱なためです。

コンシューマ系のゲームを作る場合どっち?

自分がいたところでは、コンシューマ系では
Unityの選択肢はあがることすらありませんでした。
これが何故なのかはよくわかりません。

Unityのコンシューマ機の実績が少ないせいとか
昔のUnityで痛い目にあった人が多いとか、でしょうか。

個人的にはUnityでも
コンシューマゲーム開発は大丈夫だと思うのですが
確信はないです。

「UnityよりUE4の方がかっちりして作成できるので、
 大規模開発ではUE4の方が良いと思う」
という意見も聞いたことがあります。

エディタの安定性

以前、UE4はすごい落ちる、と書いたのですが
あの頃に比べると、今は落ちづらくなりました。

だいたい落ちる頻度は、Unityと同じくらいだと感じてます。
どちらも多くて一日に数回といった感じです。

アセットストア

以前、UE4のマーケットはすごく少ないと書いたのですが
UE4にもかなり増えてきました。品質も高いものが多く、
まだまだUnityより数は少ないですが、これからに期待できそうです。

エンジンの使用価格

UE4は、1 暦四半期ごとにゲーム 1 個につき
売り上げが$3000を超える額の5%のロイヤリティ方式です。
また、映像作品やアーケードゲームなどはロイヤリティがかかりません。


Unityは最近サブスクリプション契約オンリーになることが発表されました。

売り上げが年に$100000を超えなければ、無料でPersonal版が使えます。
それを超える場合、月額$125を払ってプロ版を契約する必要があります。

無料版ではUnityのスプラッシュスクリーンが出るので
それが嫌な場合もProを契約する必要があります。


趣味として使うならどちらでもお金がかかりませんが
ある程度儲かる場合は、どちらを使うかで、そこそこ金額が変わってきそうです。


0 件のコメント:

コメントを投稿